地域で取り組むSDGs経営と効果的な情報発信
[情報発信]

Z世代と進めるSDGs!
知立市学生向けSDGsセミナーとアイデアコンテスト

愛知県知立市

取り組みの概要

 Z世代と呼ばれる若い世代の方々にSDGs推進に向けて取り組んでもらうため、市内高校や包括協定を締結している大学と連携し、まずSDGsの基礎的事項について学ぶ学生向けのセミナーを開催しました。
 セミナーでSDGs及び知立市の地域課題について学んだ後、学生目線で解決策を提案するSDGsアイデアコンテストを開催しました。セミナー及びコンテストを通じ、SDGsについて主体的に考え、行動することのできる人材の育成を進めています。

取り組みの経緯や課題の背景

 知立市は、面積16.31km2の人口約7万人の小さな内陸の市であり、近隣の自動車関連企業に勤める人の多いベッドタウンです。2021度にSDGs未来都市に選定されました。
選定を契機に、市内の小中学生に、友好都市である長野県伊那市の間伐材を有効利用した木製のSDGsカラーホイールのキーホルダーの配布を行い、SDGsバスツアーも開催しました。このように、次代を担う子どもたちがSDGsについて主体的に考え、行動できるような人材育成に取り組んでいます。

具体的な実施方法

 セミナー及びコンテストは、多くのステークホルダーを巻き込んだ産官学連携により実施しました。包括協定の締結により、パートナーシップを構築していた民間企業や地元金融機関にセミナーの講師や、コンテストの審査員及び賞品について協力をいただき開催しています。セミナーではカードゲームを通じ、学生同士が交流しながら、楽しくSDGsを学べる内容とするとともに、アイデアコンテストではより具体的な取り組みの提案を考える機会を提供しています。コンテストでは、包括協定を締結している大学の学生が、珈琲の粉を再利用して消臭剤を作り、地域のイベント等で配布することを提案し、実際に、自らで知立市内の珈琲店に粉の提供を依頼し、消臭剤を作成、地域のイベントで配布するなど、アクションにまで結びついた例も創出できました。

効果

 上記の通り、セミナー及びコンテストに参加した学生の中から、実際に自らの提案を、自らの手で実現させ、実施したグループが生まれたことは、SDGsについて自ら主体的に考え、行動することのできる人材の育成に向けた1つの大きな成果です。
また、セミナー及びコンテストは、各種新聞や地元ケーブルテレビに取り上げられ、市の取組の情報発信を図ることもできました。

展開可能性

 この事業は、多くのステークホルダーを巻き込んだ産官学連携により実施しており、セミナーの講師、コンテストの審査員及び賞品については、包括協定を締結している民間企業及び地元金融機関から、派遣・ご協賛いただいたことで、市の財政的な負担はなく実施しました。
 そのため、財政力に関わらず、ステークホルダーとのパートナーシップを構築していれば、多くの自治体で、同様の事業を実施できると思われます。

取り組み関係主体

事業主体:知立市
主  催:知立市
協  賛:地元金融機関
協力団体:包括協定締結企業及び大学、市内高校

  • 学生向けSDGsセミナーの様子 学生向けSDGsセミナーの様子
  • SDGsアイデアコンテストの様子 SDGsアイデアコンテストの様子
  • 珈琲の粉を再利用した消臭剤を地域のイベントで配布する学生たちの様子 珈琲の粉を再利用した消臭剤を地域のイベントで配布する学生たちの様子

参考URL

知立市HP
https://www.city.chiryu.aichi.jp/shisei/machi/1621487900979.html