会長挨拶
21世紀はサステナビリティ(持続可能性)の時代です。今や世界中で持続可能な社会の創造をめざす連帯の輪が広がっています。自然、社会、経済の調和のとれた発展を実現するためには、学問の世界のみならず、さまざまな分野において、専門知識の細分化を超えた総合的な判断力が求められています。
国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)には17のゴールがあります。この中でもっとも重要な目標は「パートナーシップで目標を達成しよう(ゴール17番)」でしょう。多様なステークホルダーがそれぞれの強みを生かし、持てる力を発揮しながら協力し合える体制づくりが不可欠です。中部には、持続可能な社会づくりに関連する諸活動に先駆的に取り組んでいる団体が多数存在します。そのノウハウやリソースを活用するとともに、全てを結集し、更なる推進を図るために、当プラットフォームの設立に至りました。
呼びかけ団体は、名古屋を拠点に活動している「国際連合地域開発センター(UNCRD)」を中心に、企業のSDGs活動を支援する「一般社団法人中部SDGs推進センター」、SDGsの人材育成を目的とした「中部ESD拠点」、そして世界の叡智と橋渡しをする「ローマクラブ日本」が手をつなぐことになりました。現在、新型コロナウィルス感染症の猛威により世界は危機に直面していますが、そのような時こそ、SDGsの理念を尊重し、複雑に関連する課題に対して人類が一体となって取り組む必要があると考えています。
当プラットフォームでは、地域に根差した取り組みを、産官学民の協働によって中部全体のSDGs活動に発展させ、さらにはSDGsのグッドプラクティスとして国際社会に貢献できるよう積極的な取り組みと情報発信を進めてまいります。皆様のご参加とご協力を賜りますようお願いいたします。
-
中部圏SDGs広域プラットフォーム
代表 飯吉 厚夫
(中部ESD拠点代表、学校法人中部大学理事長・総長)