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[情報発信]

マザーレイクゴールズ(MLGs)評価報告書
「シン・びわ湖なう2022」

MLGs推進委員会(事務局 滋賀県琵琶湖保全再生課)

概要

 「マザーレイクゴールズ(MLGs)」とは、琵琶湖を切り口とした2030年の持続可能社会への目標(ゴール)であり、「琵琶湖版のSDGs」です。2030年の環境と経済・社会活動をつなぐ健全な循環の構築に向け、独自に13のゴールを設定しています。令和3年7月1日に、MLGsの理念に賛同する多様な主体の皆様と共に策定しました。

  • MLGsと各ゴールのロゴマーク MLGsと各ゴールのロゴマーク

 策定から1年後の令和4年にMLGsの評価報告書「シン・びわ湖なう2022」を作成・発行しました。また、同年9月には、MLGsに関わる人々が一堂に会する「MLGsみんなのBIWAKO会議/COP1」を開催し、活動の実践者による発表などのほか、「シン・びわ湖なう2022」を用いたMLGsの達成状況の報告を行い、大盛会となりました。

  • 評価報告書「シン・びわ湖なう2022」 評価報告書
    「シン・びわ湖なう2022」

取り組みの経緯や課題の背景

 「シン・びわ湖なう2022」は、科学的、そして客観的に、琵琶湖とそれにまつわる私たちの暮らしの状態と傾向をまとめたものです。元々「びわ湖なう」として2015年から毎年、その年の琵琶湖に関する健康診断として発行してきましたが、MLGsの立ち上げを受けて、MLGsの13ゴールについて評価するとともに、その評価報告書には「進化」「真実」「新しい」など、様々な意味を込めた「シン」を追加して新たに発行しました。

体的な実施方法

 策定から1年後のMLGsの達成状況について、各ゴールに精通した13名の専門家で構成される「MLGs学術フォーラム」にて評価をしていただきました。近年の琵琶湖の問題は、互いに関係しあっており、大変複雑です。評価の指標となるデータは、その多くが行政部局から提供いただいたものですが、特に琵琶湖と暮らしの関わりを行政部局だけで評価することはとても難しいものです。本書は行政部局の自己評価ではなく、研究機関等の専門家の方に評価をしていただいたので、より客観的で鋭い意見や評価が組み込まれたと考えています。

効果

 琵琶湖と暮らしの状況を俯瞰的な視点で評価している資料はおそらく「シン・びわ湖なう2022」だけなので、それを見てこれからの琵琶湖を思い、何か活動を始めてもらうきっかけになればと考えています。

展開可能性

 先述の「MLGsみんなのBIWAKO会議/COP1」にて、関係者間で情報共有を行いました。また、これまでの経験から、自分たちの評価だけが正しいとするのではなく、色々な方に評価をしていただくことが必要だと感じ、「シン・びわ湖なう2022」で使われた図表の元データを、誰でも使える形(EXCELやCSV形式)でオープンデータとして公開しています。これからの琵琶湖やMLGsをみんなと一緒に考えていきたい、そういった思いがありますし、そんな思いが広がっていけばいいなと思っています。

取り組み関係主体

事業主体:MLGs推進委員会(事務局 滋賀県琵琶湖保全再生課)

参考URL

MLGs評価報告書「シン・びわ湖なう2022」
http://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kankyoshizen/biwako/327485.html